こんにちは!

親子関係コーディネーター 松生典子です。

ブログを訪ねてくださってありがとうございます。

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前記事で『肯定』の10テクニックをご紹介しました(記事はこちら→褒めるだけではない!「肯定」の種類)。

今回は、肯定するときだけでなく、子どもと会話する時にいつでも心がけたい、
ママのことばが子どもに伝わるためのルールをお伝えしますね(*^_^*)

凸凹ちゃんの中でも自閉的な要素が強めの子どもはとくに、
何かを見たり、聞いたり、作業をしていたりすると
それ以外のことに反応できないことが多いです(過集中になりやすい)。
もちろん凸凹でなくても、子どもが深く集中しているときは、
周りのことが目・耳に入らないことありますよね。

そんな時に、ママがいくらキッチンで食器を洗いながら、マンガを読んでいる子どもに向かって
「おフロ入ってきてー」
と叫んだとしても、
残念ながら本人には聞こえておらず、当然、おフロには行きません(-“-)

そのうち、5回目くらいから
「おフロ入りなさいやっ!もう何回言わせんねん!!」
みたいにガミガミママ発動となるわけです。

そこではじめて子どもは気がつくわけですが、
子どもからするといきなり怒られた状態で、理不尽感満載です。
ガミガミ言われたことに対しては、素直に気持ちよく返事なんてできません。

大人だっていきなり怒り口調で話されたら、「なんだよっ」って、
言われた内容よりも、言い方に反応して、反撃してしまいますよね。

集中していて本当に聞こえていなかった時は
そもそもママの言葉が伝わっていませんし、

聞こえた時でも怒り口調で耳に入ると、
ママの言葉はネガティブな感情とともに伝わることになります。

人の脳は、情報処理の順番があり、言葉の中身よりも非言語情報を先に処理します(コチラの記事も参考にどうぞ → 「褒め」の効果的な設定の方法って?)。

ですので、子どもと会話するときはいつでも、
子どもが自分に言われていると気づき、そしてプラスの感情とともに言葉が入るようにすると、
今よりずっと、素直な子どもの反応が見られるようになりますよ(#^.^#)。

肯定的な雰囲気を作って、子どもがあなたのことばを受け入れやすい態勢を整えましょう!

その1:笑顔と穏やかな声で

子どもと目を合わせて会話
肯定的な雰囲気づくりにまず欠かせないのは、非言語情報である<笑顔(視覚情報)>と<穏やかな声(聴覚情報)>です。

例えば「おフロ入って」と言うときに、
●笑顔と穏やかな声・語調で言う場合と、
●怒り顔でヒステリックな声で叫ぶ場合、
あなたが実際に自分で言っている様子を、わが子になったつもりで思い浮かべてみて下さい。
セリフは同じでも全然違うの、想像できました?

この言葉がけの違いによって、おフロが
●マイナスの感情と結びつくか、
●プラスの感情と結びつくか
に分かれます。

そして、マイナスの感情と結びついていたら、
脳は、おフロという情報にマイナスの感情ラベルを付けてしまい、
その情報に関して積極的に働かなくなってしまうのです。
つまり声かけだけで、おフロ嫌いになってしまうわけです。。。!えー。
嫌な感情とセットになっているおフロには、これからだってすすんで入らないでしょう。

子どもにすすんで行動してほしいことがあれば、
笑顔>と<穏やかな声>で、プラスの感情と結びつけることを肝に銘じましょうね!

その2:近づいてスキンシップをする

肩ポンしたり、膝に手を置いたりなどのスキンシップ(触覚情報)は、素晴らしいコミュニケーションです。
皮膚を刺激することで過集中から気をそらせることができますし、
優しく触ってもらうことって、とても”大事にされた”という気持ちになり、
癒されたり、安心感を得られたりしますよね。
私たちヒトは、触れられることにとても敏感なんです。触れることで心理的距離感は一気に縮まりますので、親子の絆も深まります。

もし親子関係がギクシャクしている場合や、
異性の子どもで思春期以降になっているような場合は、
かえって嫌悪感を招きかねませんので、そこは無理せずに。

その3:優しく名前を呼ぶ

単に「おフロ入って」というのではなく、「〇〇~、おフロ入って」と
優しく子どもの名前を呼びます。

普段から無意識に人の名前を呼びながら会話できる人と、
人の名前をほとんど入れずに会話する人って、分かれると思います。

私は、いつも後者でした。

でも、息子に話すときには、名前をなるべく入れるようにしました。
これ、子どもが『自分ごとにすること』と、『プラスの感情にすること』に、とっても効果あります!

例えば息子は、小2の今でも、1人で登校するのが不安で、
「ここまででいい。」と息子が口にするところまで私や夫と一緒に登校しています。
いつもはそこで「はい行ってらっしゃい。」という私の言葉に対し、
小さく「行ってきます。」と気もそぞろに早口でボソボソ答えて歩いて行っていたのが、
「〇〇、行ってらっしゃい。」と名前を入れてみたところ
なんと「行ってきまーす。」と、声のボリュームもあるしっかりした返事が返ってきました。
(え~、めっちゃ普通の”行ってきます”やん!)と、変に”行ってきまーす”に小さな喜びを感じたことがあります。

名前を呼びかけられたことにより、『自分ごと』として認識し、『前向きな力』を得たことが、今までにない「行ってきまーす」になったのだと思います。
それ以来、クドくならないていどに、いろんな場面でなるべく名前を入れるようにしています。

名前を呼びかけることの心理的な効果はたくさん言われています。
1つは、
”自分の名前の音は、自分にとって快く大切な響きを持ち、一番愛着がある”
ために、自分の名前の音を聞くと、
●プラスの感情とともに、
●自分に話しかけられているという意識が高まる
ということです。

そのほかにも、名前を呼びかけられるというのは、
”自分だけを特別に認めてもらっている”
という感覚を得られるようです。
気恥ずかしいような心地よい、承認欲求への満足感ですね。

兄妹のいる子どもでしたらなおさら、その子ごとに名前をしっかり呼んであげると
プラスの感情に結びつきやすいのではないでしょうか )^o^(

学校の先生なんかにも、おすすめです。

その4:注目を引く

子どもに話しかけるのに、聴覚だけでなく、視覚的に話しかけるということです。

遠くから話しかけるのではなくて、近づいて子どもの視野に入りましょう(視覚情報)。
<その2>でお伝えしたようなスキンシップをするなら、自然と視野にも入れますね。

そして、”目を合わせる”こともコミュニケーションの上でとても大事ですね。
(発達障害の特性によっては、目を合わせることが苦手な子もいますので、
その場合は視界にはいるだけでOK!)

向かい合う親子ひつじ

以上、肯定的な雰囲気をつくるルールを4つ、ご紹介しました。

・笑顔と穏やかな声で
・近づいてスキンシップをする
・優しく名前を呼ぶ
・注目を引く

1つ1つは、そんなに難しくないですね。
まあイライラしていると、これが難しかったりするのですよね。

でも、この4つがあると、肯定的な雰囲気を作ることができます!!
これだけでも子どもが素直に変わりはじめますヨ(^o^)丿

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最後までお読みくださり、ありがとうございます(^o^)

お子さんとお母さん、
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一緒に育んでいきましょう!