こんにちは!

親子関係コーディネーター 松生典子(まつお のりこ)です。

ブログを訪ねてくださってありがとうございます。

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3月に入りましたね。
来月の進級・進学が見えているこの時期、子どもが落ち着かないと、ママさんの焦りや心配が増大し、子育て相談が増えます。
子どものほうも、環境の変化を敏感に感じ出して、徐々に荒れ気味になる場合もあります。

逆に、この時期に落ち着いていると、少し余裕を持って新学期を迎えられますね。
今からでも、たくさん子どもを認めたり、スキンシップを取ったり、一緒に何かをしたり、話をじっくり聴いたり、過干渉を控えたりして、子どもの発達の底上げをしておきましょうね!

中でも、チカラのある肯定の言葉を使うことによって、ママの愛情がしっかりと子どもに伝わって、短期間にぐんと子どもの行動を変える、おすすめの声かけをお伝えしますね。

分離不安から、1人で登校できなかった息子が変わった声かけ

小2の息子は、1人になることをとても怖がります。
1年生の数ヶ月間は毎日母子登校をして、私も1日中、小学校にいました。

今は友達や先生のいる学校や学童クラブでは、私がいなくても元気に過ごしています。
けれども、1人になる登校時だけは、まだ怖いのです。
私と一緒に登校中にお友達と会ったりすれば、あとはその子と登校しますので、
私がいるかどうかというより、とにかく1人になることが彼にとっての高いハードルなのです。

お友達と登校
それでも2年生にもなると、”ママと一緒に登校する図”を客観視できるようになってきて、
「同じ学年のヤツを2人以上見かけるまでは、一緒に行って。」
などと言うようになってきました。
不安感自体が小さくなってきたとともに、自分の不安感より、外からの目のほうが気になり始めた成長の現れでもあります。
違う学年の子はカウントされないところが、まだまだ限定された世界で生きているんだな、と感じました^_^
また、同じ学年の子も、1人見かけるだけでは安心できない慎重さからは、未だ不安感は十分には小さくなっていないことが感じられました。

それでも、これで徐々に1人で登校できるようになるかな~
と、ほんのり期待をしていたのですが、ここから先がなかなか進まない(^_^;)
校門までは送らないまでも、付き添っての登校は続きました。

「行ってらっしゃい。」とバイバイした瞬間の息子の固い表情や、無言、もしくはほとんど聞こえないようなボソボソ声で「行ってきます。」と言ってこちらを見ないし手も振らない余裕のなさも、見ていて心が痛みました。

1度だけ、玄関から「行ってきます!」と行けた日がありました。
その時のめちゃくちゃ嬉しかった気持ちやその場面は、今でもよく思い出します。
けれども、それが習慣化するところまではいかず、また通学路の途中まで見送る日々に戻りました。

ところが、ある言葉がけを意識するようにすると、
1ヶ月経つか経たないかのうちに、玄関から登校するようになり、
私と一緒に家を出ても、家の前で別れて私はそのまま仕事に向かうことができるようになったのです。

これは、別の言葉では上手くいかないんですよね。
チカラのある言葉、というものがあるんだな、と実感しています。

”応援してるよ”が、自信のもと!

玄関で行ってらっしゃい
以前、
『褒めるだけではない!「肯定」の種類』
の記事で、子どもに自信がたまる「肯定」の10テクニックをご紹介しました。
その中の1つに
■励ます
というものがあります。

今回の例では、『ママと離れて1人で登校をする』、ということを励ましますね。
もちろん他の例でもいいです。わが子にある例を思い浮かべて声かけする場合、あなたならどんな言葉を選びますか?
・がんばってね
・楽しんできてね
・元気に行っといで
・気楽にね
・もう学校が見えてきたね



これら、私が息子に声かけをしてきたうちのいくつかです。
たとえば「行ってらっしゃい、がんばってね。」
って、普通に交わされる送り出しの言葉ですよね。

でも、これではなかなか息子が1人で行く自信はたまらなかったんですね。自信を削いだわけではありませんが。。

なんで自信がたまりにくいのでしょう?

じつはこれらの声かけ、全部、主語が息子なんですねー。
つまり、息子のテリトリー内のこと対して、私が口出ししている状態なんですね。
学校でがんばるのは息子・学校で楽しむのも息子・元気に行くのも息子・気楽に行くのも息子・・・、ですよね?ママじゃない。

息子自身が感じ、息子自身が行動すべき部分にママが言及しても、過干渉な声かけとして、息子に入っていかないんですね(過干渉については、こちらをお読み下さいね→過干渉される気持ちを味わった出来事)。
しかも、現状、これができていない状態でママが言ってしまっているわけですから、息子と私との間に意識のズレが生じ、そのため親子の信頼関係が深まる声かけにもならないわけです。。

※普段から元気に楽しく学校に通えている子どもに対してなら、むしろ事実を認めた、愛情の伝わる声かけだと思いますヨ。

そんな中、息子が変われるもとになったと思える言葉が、これ!
「行ってらっしゃい、応援してるよ!」

「応援してるよ」・・・
ママが主語ですね!!
これなら、息子にママの愛情パワーを注入することができる!

息子の変化

さて、意識して「行ってらっしゃい、応援してるよ」と送り出すようになったある日、
「うん、行ってきま~す。」
と、ボソボソ声ではない声で、息子からの返事がありました。
返事をするのに私のほうも見ないし、サッと表情が無くなる感じは少しありましたが、何より声が大きくなったことが頼もしく感じました。
それに、「行ってきま~す」と語尾を伸ばし、緊張感が和らいでいる様子も窺えました。

こんな時は、嬉しいけれどササッと退散して、上向いている息子の状態を大事に見守ります。
いまの感覚をなるべくしっかりと自分で体感して欲しいところです。余計なチャチャは入れません。

ホメホメや私の嬉しい気持ちを伝えるのは、お迎えの時にタップリと。そうすると、息子も感じたことや、できたことなどを自ら話してくれます。アウトプットは脳にしっかり記憶させるのに必須ですからね。そのためには、自分でしっかりと体感・認識しておくことが必要なんですね(^.^)

そしてほどなく、”玄関から登校”もちょいちょいできるようになっていったのです(^o^)
しかも、玄関扉を開けながら、
「じゃ、行ってきます。ママも遅れないようにね~。」
なんて、「その口が言いますか?」とツッコミたくなるようなことまで言ってくれます。嬉しいですね。

次回、送り出しの声かけについて、まだポイントがありますので、それをお伝えしたいと思います。
これも簡単なことなんですが、効果絶大なのでお楽しみに!

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最後までお読みくださり、ありがとうございます(^o^)

お子さんとお母さん、
そしてご家族の未来を変える力を、
一緒に育んでいきましょう!