こんにちは!
親子のコミュニケーションをスムーズにして子どもの発達を加速する
『発達科学コミュニケーション』
トレーナーの小平季枝(こだいら きえ)です。

ブログを訪ねてくださってありがとうございます。

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登校をしぶる発達障害(グレーゾーン)お子さんが小学校に入学して、環境の変化をどのように感じているのかのお話です。

小学校の教室の写真

発達障害(グレーゾーン)の子は、記憶のタイムスリップ現象がある

前回の”発達障害のお子さんは環境の変化に弱い”という話題は、このブログを読まれるお母さんでしたら
既にご存じだったり、わが子で何となく感じていらっしゃったりするのではないでしょうか。

今日は、就学して登校しぶりが始まった凸凹ちゃんの、「タイムスリップ現象」についてです。

「タイムスリップ現象」ということばは、
発達障害の権威として有名な、精神科医の杉山登志郎先生が用いておられることばです。

”トラウマによって生じるフラッシュバックと同一であるが、
自閉症圏における独自の自己認識や認知のあり方と密接に関連しているので、
特別な呼称を用いている。”

とのことです。
ちょっと難しい言い回しですが

凸凹ちゃんは、その脳の特徴として
特に不快な記憶が残りやすいんですね。

しかもそのときの感覚や気持ち、周りの風景、匂いや温度などが、
何年前のことであっても
今現在の自分に突然入り込んできて、
いま自分が体験していることを凌駕するくらい鮮明に体験するようなのです。

記憶を思い出す、ていどどころではではなく、それが「現実の今」の体験なのですね。
これによって、必要以上に苦しむ経験が多くなってしまいます。

入学式のインパクトを引きずっているかもしれない

入学式当日に凸凹ちゃんが刻みつけた、

・体育館の音がすごく大きかった!
・たくさんの人がいてびっくりした!
・教室にずらっと並んだ机にぎょっとした!
・初めての先生の声やしゃべり方が怖く思えた!
・よく知らない集団で行動させられて不安だった!
・大きい上級生がたくさんいて、怯えてしまった・・・。
・いきなりこれから毎日学校、という生活に抵抗感を覚えた!
・・・などの体験と強烈な感情。
上記前半が感覚による刺激、後半が感情ですが、
凸凹ちゃんは何らかの感覚過敏を持っていることが多いので、その感覚の記憶と感情が結びつき、入学式当日が衝撃的な日となりやすいですね。

入学式の日に感じた衝撃を
翌日からも毎日リアルに感じているのかもしれません。
登校しぶりをしているその最中に、緊張感マックスなのかもしれません。

私の息子の場合、登校してから帰るまで、保育園のような自由な遊びの時間がなかったことが衝撃だったらしく、それがこれから毎日続くと思うと、学校いやだ!と思ったようでした。
また、30人以上を1人で受け持つ先生が、新1年生がわかりやすいよう大きな声でお話されるのも、とても怖いと思ってしまったのもあります。
もちろん、そのほかの聴覚・視覚・触覚・嗅覚・温度覚などで感じた衝撃もあったようです。(これに関しては、不登校・登校しぶりの原因-感覚過敏には「さらっと対応」が大切-で、息子が話してくれた言葉をご紹介しています。)

はじめてのことに触れる初回の衝撃は、誰にでもあることです。そして、だんだん慣れて平気になりますよね。
しかし発達ちゃんは、感覚過敏の影響から、普通の人では過ぎ去っていく体験を、タイムスリップ現象としてその後も何かのきっかけでたった今のことのように体感しすることがあるのです。
そんな状態で毎日学校に行っているとしたら、それは疲弊しますよね、毎日が入学式の日の緊張感。。

「今ごろ入学式の日の記憶?」
と、お思いになるかもしれませんが、
自閉系の発達ちゃんは、時間のつながりの感覚があまり強くなく、
過去の出来事を思い出してしまうと、それが今現在のことと思ってしまいます。
発達ちゃんの時間感覚については、また改めてお話しますね。

このタイムスリップ現象は、
知覚の過敏な発達障害の子どもが
受けた刺激によって誘発される、と
杉山先生の著書に書かれています。
(「発達障害の子どもたち」)

ですので、自閉系の子どもによくある感覚過敏は、
単に感覚だけの問題ではなくて、
タイムスリップ現象という、
心理的な問題にも関わってくるということですね。

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長くなってきました。
このつづきは、次回に!

最後までお読みくださり、ありがとうございます(^o^)

お子さんとお母さん、
そしてご家族の未来を変える力を、
一緒に育んでいきましょう!