こんにちは!
親子関係コーディネーター 松生典子(まつお のりこ)です。
ブログを訪ねてくださってありがとうございます。
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ずいぶんと寒さが和らいで、春の訪れが感じられるようになってきましたね。
夕方に学童クラブにお迎えに行くのですが、10日ほど前までは日が沈んで暗い夜道を帰っていたのに、今では明るい中、どこからともなくロウバイの香りまで漂っていて、春らしい、のんびり感のある帰路です^_^
そんな帰り道に、息子からの提案。
「今日は”春さがし”したい!」
私:「”春さがし”って?」
息子:「春を写真に撮りに行くんだよ!ふきのとうとか、つくしとかさ。それで、あとでそれを絵に描いて、春っぽい文章をつけるんだ♪」
ワーママさんならつい、とっさにこう思ってしまうかも。
(え゛ーこれから!?勘弁してよ、まだ週初めやん!今から遊んだら寝るの何時になってまうと思ってんねん~(-_-))
でも、コミュニケーションに課題のある凸凹ちゃんなら、これはめちゃめちゃお宝チャンスです!
ちょっとくらい寝るのが遅くなったり晩ごはんのおかずが簡単になっても、余裕で優先したい息子のこの提案。
なぜならこれは、ママとの共有体験・感動体験になるからです(睡眠が最優先課題の凸凹ちゃんもいますので、睡眠より大事だという意味ではなく、共有体験に対する感度を上げよう!、という意図です(^^))。
今日は、ママとの共有体験・感動体験が、コミュニケーションの発達には欠かせない大事な大事なファクターであることについて書きますね。
1時間の春さがし
ランドセルを玄関に置いて、暮れなずむ中、”春さがし”に出かけました。
まずは、ふきを栽培している畑で、ふきのとうの写真を撮る息子(写真はすべてイメージです。写真下の「」内が息子の考えたタイトル)。
撮った写真に”春さがし”というテーマに沿ったタイトルを息子が考え、私が記録。
言葉にすることで、自分の『発見=感動』をしっかりと認知できます。
このほか、
「春のしるしのつぼみと木の芽」
「春を告げる若葉」
など、少し先の公園まで出かけて、春を見つけては記録していきました。
空が群青色になり、濃いオレンジが地表に少し残って、ふくらんだコブシの木の芽がびっしりとついた枝をシルエットにした写真に
「春のおだやかな風景」
と名付け、1時間弱の”春さがし”は終了しました。
このあと、それでなくてもバタバタの寝るまでの時間が、1時間短くなったはずなのに、
サクサクと気持ちよくおだやかに夜の時間を過ごし、
寝る時間も大幅に遅くなることもなく(*^_^*)。
情緒の安定にも一役買ってくれた共有体験・感動体験です。
けれどもそれにも増して共有体験が大切だと私が思うのは、コミュニケーション力の土台・親子関係の土台の両方にとって、とても有効な手段だからなのです。
以下で、解説していきますね。
コミュニケーションに必要なものとは?
発達凸凹傾向の有無に関わらず、コミュニケーションの力は、様々な環境の中で人が成長する過程において、生活を豊かにしていく「生きる力」を構成するのに不可欠な要素ですよね。
コミュニケーションをウィキペディアで調べてみると、
辞典類ではまず、人間の間で行われる知覚・感情・思考の伝達、などといった簡素な定義文が掲載されている。
と、とりあえず『伝達』であると概説されています。
コミュニケーションと聞いて、まずは『伝達』だと思いますよね~。
ウィキペディアには続けて、
ただし、上記のような定義文では不十分で、一般に「コミュニケーション」というのは、情報の伝達だけが起きれば充分に成立したとは見なされておらず、人間と人間の間で、《意志の疎通》が行われたり、《心や気持ちの通い合い》が行われたり、《互いに理解し合う》ことが起きて、はじめてコミュニケーションが成立した、といった説明を補っているものもある。
と説明されています。これですよね!コミュニケーションに課題のある凸凹ちゃんに必要なものは。
目に見えない『気持ち』や『感情』を把握しにくいので、気持ちや感情のやりとりが無意識レベルで必要な『コミュニケーション』が、成立しにくいんですよね。
単なる『伝達』ではなく、『コミュニケーション』ができるようにするには、何が必要なのでしょう?
そしてそれをコミュニケーション下手なわが子に授けるには、あなたは何をすれば良いと思いますか?
共有体験を積み重ねよう!
それには、伝え手と受け手との間に
感情の共有
が無ければなりません。
さらに付け加えると、
共有の場
に身を置くことも、コミュニケーション力を発達させる最初の段階では必要なことだと思います。
これら2つを満たすためにママに積極的にしてほしいこと、
それが、共有体験、なんです。
そしてその共有体験が、脳がより発達する感動体験であれば、言うことないですね(^o^)
自然を相手にした体験は、感動体験になり得ます。
私は、自然を相手にすると(たとえそれが岩など命の無いものでも)、ダイナミックな生命を感じられ、それを受けて、自分が生きていることを実感するから感動するんじゃないかと解釈しています^_^
自分の感情の気づかせ方:最初の一歩は
さて、凸凹ちゃんが人の気持ちを理解しにくく、コミュニケーションの質が高まらなかったり、本人もコミュニケーションを楽しめなかったりするのは、そもそも自分の感情や気持ちの把握度合いが低いことに端を発している、ということが、数ある原因の中でも大きな比重を占めているのではないでしょうか。
人の感情に気づく前に、自分の感情に気づくことから始めるのが、コミュニケーションの発達の順序です。
ここが弱い凸凹ちゃんには、やっぱり、ママが丁寧に教えていく必要がありますね。
共有体験をして、ママが
「風がぬるくて、春っぽいね~」
「春さがしかあ。いいね~、わくわくするね~」
「ふきのとうがこんなにたくさん生えて、なんだか嬉しそう」
「はあ~、じんちょうげのいいにおい!」
「春さがし、楽しいね」
なんて、思ったままでいいので、意識してママの五感で感じたこと・気持ち・感情を言葉に表します。
共有体験をしているので、それは子どもにも理解しやすい、具体化のお手本になるんですね。
そんなお手本を見せながら、
「わ、あの夕焼け見て、どう思う~?」
など、子どもに五感で感じたこと・気持ち・感情を自分の口で言うように聞いてみましょう。
「きれい~(^o^)」
なんて子どもが言ったら、
「ほんと、きれいだよね。ママはあそこのグラデーションの部分が好きだな」
などと、気持ちを使ったキャッチボールができますね。
さきほどのウィキペディアを思い出してみて下さい。
なんと《意志の疎通》《心や気持ちの通い合い》《互いに理解し合う》が行われた、立派なコミュニケーションが成立しているではありませんか!
自然が相手だと、感動を伴う気持ちの言葉が出やすいので、おすすめです(^o^)
感情の気づかせ方について、さらに一歩進んだ方法がありますヨ。
それはまた今度書きたいと思います。
お楽しみに(*^_^*)
感情に気づかせる、というのは、豊かな人生のためにはめちゃくちゃ重要課題ですので、共有体験をして一緒に感動できるチャンスは見逃せません。
アンテナをたてておきましょうね!
ここを重要視する子育てを経た親子なら、子どもにもあなたにも、豊かな世界が開けていくはずですね!
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最後までお読みくださり、ありがとうございます(^o^)
お子さんとお母さん、
そしてご家族の未来を変える力を、
一緒に育んでいきましょう!