こんにちは!

親子関係コーディネーター 松生典子(まつお のりこ)です。

ブログを訪ねてくださってありがとうございます。

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今日は、息子の通う公立小学校の校長先生に、来年度の担任の先生のことでご相談をしに行ってきました。
途中、20分休みには、担任の先生も顔を出して下さり、本当にいつも有り難い気持ちでいっぱいです。

校長先生と面談

「小3の壁」とタイトルに書きましたが、小学校では、2・4・6年の偶数学年クラスは、奇数学年からの持ち上がり、がよくあるパターンではないでしょうか。また、担任の先生は、毎年変わったり持ち上がりだったり、校長先生の采配で様々かと思います。

息子の学校では、1・2年生がクラスも担任の先生も持ち上がりで、3年生進級のときにはじめてクラスも担任の先生も新しくなるパターンです。
新3年生は子どもたちみんな、試練の節目なのだそうです。

そんな節目を前にしたこの時期、凸凹ちゃんの来年度のクラスや担任の先生について心配なママのために、今できる対策についてお話しようと思います。

環境の変化に弱い凸凹っ子

進級時の(人的)環境の変化は、グレーゾーンの子どもにとって、インパクトとストレスがとりわけ大きくなります。
例えば普通でも、転校のダメージなどは大きいと思いますが、グレーゾーンの子どもへの環境の変化のダメージは、普通の子の何十倍も大きい、と言っても過言ではありません。

息子が小学校入学後、登校2日目で不登校になったのは、環境の大変化に耐えられなかったことが原因の1つにあります。
2年生になって、思った以上に順調に登校できていて、
「1年から2年って、ラクなんだよ。でも保育園から1年っていうのは、ものすごく大変なんだ。」
と教えてくれたのを思い出します。

そんな凸凹ちゃんにとって、新3年生への進級は、まさに「小3の壁」であろうと思います。

一番大事な担任の先生

また、凸凹ちゃんにとっては、クラスメイトとの相性もさることながら、学校生活では担任の先生との関係性が何よりも大事です。

凸凹の特性を理解していただいて、本人が困っていることを、本人の主体性を損なわずにリードして下さるような先生、というのが、たとえば息子にとっての理想像です。しかしそれでは学校に伝えるときには抽象的すぎます。なるべく具体例を挙げながら、担任の先生のイメージを校長先生にお伝えするのが良いと思います。じつはイメージというのは同じ言い方でも人によって捉え方が違いますので、もし今の担任の先生との相性が良いのであれば、〇〇先生のような先生、と具体的に名前を出すくらいの方が、学校側にはわかりやすいです。

翌期の担任の先生の人事は、現任の校長先生がします。そして決定の時期は、各校長先生のやり方にもよるでしょうが、3月のはじめにはおおよそ固まってきているようです。ですので、その少し前、ちょうど今ごろ(2月上旬~中旬)が、タイムリーな相談時期かと思います。私は担任の先生を通じて、校長先生に相談したい旨の伝達、およびスケジューリングをお願いしました。

学校に協力する気持ちで

お願い、と言っても、けして一保護者の希望ばかりを述べ立てるのではないです。

凸凹ちゃんは、環境の変化によって緊張度が高まり、パニック(思考停止)になったり、逆にハイパーになってふざけが増えたりします。理解の無い担任の先生ですと、それによって新学期早々怒られ続けるということも起こり得ます。
とくにアスペルガー系の子どもは、最初の印象が長く続いてしまう傾向がありますので、スタート時にどれだけ良い状態でいられるかが1年間を占う鍵になってきます。

『本人が落ち着いて過ごせることが、クラスメイトや先生が余裕を持って過ごせることに繋がるので、こんな先生だとわが子と相性が良いです』、と、皆がwinーwinの関係になれるために親として提案をする、といった感じでしょうか。

息子の場合は、初日の印象がとても大事なので、始業式の日に一言でも二言でもいいので、新しい担任の先生から何かポジティブな声かけをしていただけるよう、初日にしてほしい具体策を言い添えました。

気持ちよくお話する

学校にはさまざまな子どもがいます。発達凸凹は、グレーゾーンを含めると10%程度の割合ではないかと言われています。そんな子どもたちをたくさん見ている学校は、ある意味医療機関等よりもグレーゾーン対応においては経験値があるかもしれません。しかし、グレーゾーンは十人十色、いえ百人百色といっていい多様性と複雑さを持っていますよね。ですので、わが子に適する関わり方や、どうすれば上手くいくのか、といった、前向きな対策を学校に提示しながら、ポジティブな話し合いにすることが、子どもの成長につながる支援の土台になると思います。

眉間にしわを寄せて、特性を列挙するような重た~い話をするというのではなく、次につながる、活動的な戦略会議として、来年の子どもの笑顔を思い浮かべながら丁寧に取り組みたいですね!
にっこり笑う男の子

わかりやすい資料

また、毎日わが子と関わるわけではない校長先生や、新しく担任になるであろう先生へのお話ですから、ママや現担任の先生がよく分かっていることであっても、資料も無しにお話をしただけでは、正確に伝わらない可能性もあります。人の脳の記憶装置というのは、圧倒的に情報のアウトプットを重要視していて、基本的にインプット情報は忘れたがろうとします。つまり、ママはお話する(=アウトプット)のでよく話の内容を覚えていますが、聞くほう(=インプット)は、1時間後にはすでに4割以上忘れています。そこで、話し合いを活かすためには資料が必要、というわけです。

私は学校の先生方と打ち合わせをする際には、資料を作成して、打ち合わせに参加される先生方にお渡しします。話し合い自体は資料をあまり使わずにディスカッションでどんどん進みますが、あとで資料を読めば、どんな論点でお話をしたのかがわかるようにしています。時には、話し合ったことについて後日まとめることもあります。

資料としては、箇条書きやナンバリング、小見出しをつけた段落構成にするなどして、分かりやすさを心がけたいですね。A4タテ用紙に横書きで、1枚から多くて4枚程度に収めるのが読みやすいと思います。私はいつもWordで作成しています。
2年間担当して下さった息子の担任の先生は、1年生の時から、これまでに提出した資料を1つのファイルにして保存して下さっていて、次の担任の先生に引き継ぎの際、ファイルごとお渡しして下さるようです。

資料

学校の胸を借りる

こういった話し合いをしたからと言って、実際にどうなるのかは、はっきり言ってわかりません。
凸凹育てが大変なのは、良かれと思ってしたことや、一般的には上手くいくやり方が通用しない場合も多々あるってことですよね。でもその一方で、思いもよらなかったことがポンポンッと上手くいってしまうことだってあります。学校生活は、人対人の関係性の化学反応の連続ですから、今も将来も一般社会の中で生きていくグレーゾーンの子どもであれば、避けて通れない道でもあります。

ですから、学校の胸を借りるつもりで、あとはお任せするくらいのママの呑気さも必要ですね~(^.^)

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最後までお読みくださり、ありがとうございます(^o^)

お子さんとお母さん、
そしてご家族の未来を変える力を、
一緒に育んでいきましょう!