こんにちは 松生典子です。
新型コロナウィルス対策として、突然、今学期が終わってしまいましたね(汗)。
息子の学校は、安倍首相の発表の翌日の登校日が、最後の授業となりました。
今日は、発達ちゃんへの予定変更や安全確保問題について
「うちの子に、どんな風に伝えたらいいのかな・・・」
と、気になっているあなたに向けて、ヒントを書きますね(^.^)
結論を先に言いますが、不安を感じやすい子には、
「安心・安全であることも、併せて伝えておく」
ことが大事!ということです(*^_^*)
突然の休校!? 急な予定変更に対する切り替え
発達凸凹ちゃんは、急な予定の狂いに弱いです。
なんで弱いかっていうと、切り替えができないんですね。
予定の変更に弱いので、その原因である切り替えをしやすくするために、
凸凹ちゃんにはとくに『予告』を重視します。
キホン中のキホンですね。
ですので、わが家でも安倍首相の発表のあとすぐに
学校からの連絡を待たずに、息子に休校になる可能性について予告をしました。
おかげで翌日、学校で「今日で授業はおしまいです。」と告げられても
それなりにすんなり聞けたようです。
これがもし、予告をしていないで、いきなり教室で先生から休校を告げられたとしたら
急な予定変更がニガテな子はどうなると思いますか?
その日一日、授業には、全然身が入らず適応できずに終わったかもしれません。
ADHD系も持ち合わせている凸凹ちゃんだったら、
「え゛~っっ!!なんで~~!!聞いてないっ!いつ誰が何時何分に決めたの!?」
とか、大切なお知らせの授業中に、大きな声で、想定外のギャップに精一杯抵抗するかもしれません。
足をドタドタいわせたりして、いつもに増してハイパーになったり憮然としてたりするかもしれません。
「びっくりだよね、先生もびっくりしたよ。でも大事な話だから、お口を閉じて聞いてね。」
と、気持ちを認めながら、
取るべき行動を端的に示してくれるのが理想ではあります。)
そんな凸凹ちゃんが受ける衝撃の強さが
『予告』をすることによって少しでも弱められるのであれば
凸凹ちゃんの脳にとって優しいですし、
「重大なことが起こったけど、取り乱さずにやり過ごせた(^.^)」
という、自信に繋げることもできます。
凸凹ちゃんに『予告』って本当に大事です!!
本当は不安でいっぱいの発達ちゃんに、一番大事なこと
『予告』の大切さについて書きましたが、
これは単に切り替えのニガテさだけへの配慮ではありません。
発達ちゃんに予告が必要なのは、
予告が『変更の”不安・緊張・恐怖”に対する、安心のイメージ作り』にもなるからです。
いつも発信していることですが、
発達ちゃんはどんなタイプでも『不安・緊張・恐怖』を根底に持っている
と私は認識しています。
もう発達ちゃんの ” 生きづらさ ” の大元は、ほぼこれだと言いたいくらいです。
なので、単に変更に適応できないだけでなく、変更そのものに大きな「不安・緊張・恐怖」を感じているようです。
この感じ方については、
発達ちゃんが多かれ少なかれ持っている ” 感覚過敏 ” に端を発すると考えていますが、
詳しくは別記事に譲りますね。
一言で言うと、
何らかの ” 感覚過敏 ” を持っているから
自分のまわりの世界や出来事という外部刺激に対して
『不安・緊張・恐怖』を生まれた時から感じている
ということです。
別の言い方をすれば、
発達ちゃんの脳は『不安・緊張・恐怖』なことに反応しやすい脳なんだ、ということですね。
脳の中では
『不安・緊張・恐怖』などは、脳の扁桃体(へんとうたい)という部位が担当しますが、
発達ちゃんは、この扁桃体が活動しやすい脳、と言えます。
ですので、
①変更への適応をよくするため
②変更に対する不安感を軽減するため
に、予告するわけです。が!
とくに自閉系の特性の子には
単に予告だけでは新たな問題が発生してしまう可能性があります(!!)。
それが、次項でお伝えする、” 忘れにくさ ” です。
不安・緊張・恐怖を忘れにくい
『不安・緊張・恐怖』感を、凸凹ちゃんは忘れにくい、
という傾向があります。
先ほどお話しした扁桃体と、記憶担当で有名な海馬は、隣り合っていてネットワークで繋がっています。
扁桃体が大きく活動するような出来事を、
海馬は ” しっかり記憶すべき大事な情報 ” とみなします。
そうすると、扁桃体が活動しやすい発達ちゃんの脳は、
今回のような特別態勢や安全確保についての様々な情報などによって
『不安・緊張・恐怖』感を強く感じやすく(扁桃体)&その不安が全然抜けない(海馬)のです。。
ですので、今回の新型コロナウィルスによる突然の全国的な休校などで、
予告をされたり安全確保のための対策 ” ばかり ” を教えられたりすると、
そういった対策自体が安心安全なものではなくなり、
凸凹ちゃんの脳に長く不安感や恐怖感として残ってしまいます。
危機感だけでなく大丈夫感も伝えてもらえると、凸凹ちゃんは安定する(^_^)
学校では大丈夫だった息子も、寝る前には
「なんか、怖いようなざわざわした気持ちがする~(・_・;)。コロナウィルスうつらない?」
と、不安が出てきて落ち着きません。昼間の学校でも緊張感が大きかったのだと思います。
緊急事態であることや、気をつけなければいけないことばかりの情報を入れただけと、
いてもたってもいられないような不安感に包まれてしまいます。
怖いことはさらっと(さらっと大事!)言って、
「大丈夫だよ」と気持ちを安定させるほうがむしろ大事かも。
引きこもったりマスクをつけるというような対策ばかりでなく、
免疫力を高めて元気に過ごすことだって、立派な対策だなと思っています。
いい気候が続いて、畑の”スティックセニョール(茎ブロッコリー)”が育ち盛り!
息子がザル一杯に収穫してきてきくれました(*^_^*)
体を動かして、栄養のあるものをたくさん食べて、
「これでコロナウィルスに勝てちゃうぞー」
と、不安を吹き飛ばすような関わりをしながら、この期間を過ごしたいですね。
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最後までお読みくださり、ありがとうございます(^o^)
お子さんとお母さん、
そしてご家族の未来を変える力を、
一緒に育んでいきましょう!